5本指ソックスの歴史

5本指ソックスの歴史 開発者だから語れる開発秘話を公開!!

5本指ソックスはスペイン生まれ

5本指ソックス(5本指靴下)は、実はスペイン生まれであることをご存じだろうか。スペインで初めて工業生産された5本指ソックス(5本指靴下)の「足指を動かすことは健康の源である」というコンセプトに着目し、改良に努めて日本のマーケットに定着させたのは、5本指ソックス専門店ラサンテの関連会社である和歌山の5本指ソックス専門メーカーのニッティド(株)です。

1970年(昭和45年)8月1日、スペインのカルセン社ルイス・センティヌ・アンフルンス社長により5本指ソックスの特許が出願され世界で始めて工業的に生産されました。

1970年(昭和45年)8月1日、スペインのカルセン社ルイス・センティヌ・アンフルンス社長により5本指ソックスの特許が出願され世界で始めて工業的に生産されました。

足の指は親指が最も太く、指の高さもそれぞれ異なります。スペインで生産された5本指ソックス(5本指靴下)は、この太さや高さを無視したバランスの悪いつくりで、素材も合成繊維100%だった。そこで、井戸端隆宏(現ニッティド会長・ラサンテ社長)が、編み機を工夫して指の幅を変え、足の形に合った綿を主体とした5本指ソックス(5本指靴下)の再開発に成功しました。

5本指ソックス再開発仕掛人
井戸端吉彦会長

しかし、3年の月日をかけて日本市場に投入された5本指ソックス(5本指靴下)の評判は、さんざんなものでした。

足むれや水虫対策として販売したものの、指先が独立した靴下を見たことも履いたこともない消費者からは『グロテスク』と評され、ほとんど売れなかった。もっとも、今でこそ『健康に良い』と受け止めてもらえますが、『グロテスク』という言葉は、長く5本指ソックス(5本指靴下)について回っていたのです。

5本指ソックス(5本指靴下)が市場に根づくまでに時間がかかった理由は、3つありました。1つ目は、先に挙げたグロテスクという見た目の悪さ。2つ目は履きにくさ。3つ目が値段の高さ。

そこで、作業服の分野にターゲットを絞って5本指ソックス(5本指靴下)の販売を強化する戦略に出て、機能性を認めてもらいやすい市場から、5本指ソックスの定着を図って行きました。

1970年(昭和45年)8月1日、スペインのカルセン社ルイス・センティヌ・アンフルンス社長により5本指ソックスの特許が出願され世界で始めて工業的に生産されました。当時の開発コンセプトは「足指を動かす事は健康の源である」と言う内容でした。

スポーツシーンで

しかし、なかなか明るい兆しは見えてこない。5本指ソックス(5本指靴下)の定着は遅々として進まず、売上げも伸び悩む。そんな中、1989年に大きな転機が訪れた。中部地方在住のある医師が、シルクの5本指ソックス(5本指靴下)を重ね履きした「冷え取り健康法」を提唱したのだ。
ちょうど健康志向が高まりはじめていた時期でもあり、タイミングが良かった。5本指ソックス(5本指靴下)の機能に注目が集まり、3年後には大きなブームとなりました。
さらにその後、スポーツの時などにも利用する人が増えました。
スポーツシーンでの着用が増えた理由は、「踏ん張りがきくようになり、スポーツの成績が上向く」といった効果を実感する人が増えたからです。さらに、一流アスリートで「5本指ソックス(5本指靴下)を履いています」と公言する人が増えたのも追い風となりました。
野球や陸上競技、バレーボール、スピードスケートなど、さまざまな分野で愛用者が増え、これがクチコミで広がりはじめました。
こうして、5本指ソックス(5本指靴下)は発売から20年近い年月をかけて、「グロテスク」で「履きづらく」「高い」ソックスという負のイメージを脱し、優れた効果や機能を持つ靴下として人気を集めるようになったのです。
1996年に入ると、女性ファンが急増し、テレビや雑誌などで取り上げられる回数が増えたのも、この時期からで、5本指ソックス(5本指靴下)の改良を怠らず、機能を進化させてボーダー柄を増やすといった、ファッション性の向上に努めてきた結果でしょう。

完成度の追求

1998年になると、5本指ソックス(5本指靴下)はさらに大きく飛躍する。完全無縫製の横編機を導入し、世界で初めて立体的に編んだ靴下『3次元Rゆびソックス』の発売に踏み切りました。
完全無縫製横編機で編んだ製品は、指股の位置をすべて変えてあるため、履き心地が良い。また、指先部分から指股部分を広く編み立て、そこから編み目を減らしているので履き易く足のフィット感も高まった。ほかにも、汗を出し不快感を感じやすい指股の上側をネット編みにし、しわができやすい足首の付け根部分を特殊な編み方にすることで、しわができにくくするなど、いくつものアイデアと技術が盛り込まれています。
ただし、機械の値段が1台1500万円と高価で、1日の生産量が25足程(14時間稼働)と少ないため、製品単価はおのずと高くなった。1足2,000円前後という価格は、靴下としては超高級品の部類です。
だが、5本指ソックス(5本指靴下)としての完成度は間違いなく高く、3次元Rゆびソックスは、従来品にまつわる不満や課題の解決に正面から挑み、生み出された4つの特許を持つ進化した5本指ソックスです。

人気情報番組で

1999年11月1日、日本テレビ系の昼の人気番組『おもいッきりテレビ』で5本指ソックス(5本指靴下)が取り上げられ、その優れた健康効果が紹介されたのです。番組内では、5本指ソックス(5本指靴下)の5つの効果を分かりやすく紹介されました。

  1. 5本の指でしっかりと床をつかめるので、正しい姿勢が保てる上に肩こりの緩和にも役立つ。
  2. 指を1本ずつ包むので保温性が高まり、冷え性も改善される
  3. 指が動きやすいので血液循環が良くなり、脳の活性化=老化防止も期待できる
  4. 指股のツボが刺激され、胃腸の働きが活発になって胃もたれが緩和される
  5. 5本の指それぞれに力が入れられるので踏ん張りが効き、スポーツや力仕事、立ち仕事に向いている

といったものでした。
それまで、ニッティドか消費者の方々に伝えようとしてもなかなかできなかった5本指ソックス(5本指靴下)の効果は、人気テレビ番組を通してまたたく間に浸透しました。

若い女性に

5本指ソックス(5本指靴下)のメリットが世に知られてマーケットが拡大を始めると、国内の靴下メーカーが続々と市場に参入しました。3足1,000円や100円ショップで販売される100円靴下など、中国製の安価な5本指ソックス(5本指靴下)が多く見られるようになったのもこのころからでした。
当社のように『機能を追求したこだわり型』か『低価格で勝負する製品』かで、共存共栄を目指す以外にないと考えています。しかも、当社は唯一の5本指ソックス(5本指靴下)専業メーカーということでこだわりがちがいますので低価格商品の出現は歓迎でした。
遅れがちだったファッション性の向上は横編機の使用が原則なので多彩な模様は難しいですが、5本の指の色をすべて変えたカラフルなタイプ、ペディキュア(足の爪に塗ったマニキュア)が映えるよう指先部分をカットしたサンダル用の夏向きタイプ、足の薬指部分にトゥリング(足の指輪)をはめたような柄など、5本指ソックス(5本指靴下)の効果を損なうことなく、若い女性のオシャレ心をくすぐる商品を増やしました。
また、竹の繊維を練り込んだり、オーガニックコットンを使用したりと、より健康志向に対応。180~190の定番品をベースに、季節ごとにスポット商品も投入しております。
こうした努力のかいあってか、「もう5本指ソックス(5本指靴下)を手放せない」という若い女性ファンが増えてきました。
05年、TBS系で放映された情報番組『噂の東京マガジン』で渋谷の街を歩く若い女性に聞いたところ、7人に1人が5本指ソックス(5本指靴下)の利用者であると判明。
5本指ソックス(5本指靴下)だと、ブーツを履いても足があまり臭わなくなる」と話す女性も多く、番組内の実験で5本指ソックス(5本指靴下)に悪臭予防効果があることが認められた。いまやブーツは冬場だけでなく、ほぼオールシーズン利用されている。女性にとってはとてもありがたい話しです。

5本指で世界へ

健康 「5本指家族」当社は現在、「健康 5本指家族R」をテーマとして掲げています。
「お子さんからおじいちゃん、おばあちゃんまで家族全員が5本指ソックス(5本指靴下)のファンになってもらえるよう、唯一の5本指ソックス(5本指靴下)専業メーカーとしてラインナップの拡充を図り、全世代に広くアピールします」シニア向けについては、「締め付けられるのか嫌い」という声に応え、履き口のゴムを抜いて縫い目を外側に持っていき、肌に当たる部分は平らに仕上げた「履き口ゆったり」タイプ。足の指が浮く「浮き指」化が指摘されている現代の子供に向けては、「足の骨格が形成される最も大切な時期に、5本指ソックス(5本指靴下)を履いて『踏ん張り』を強めましょう」と提案しています。価格は1足525円以上と、子供用靴下としては決して安くはありませんが、子供に5本指ソックス(5本指靴下)を履かせる母親も増えてきております。
2008年 ヨーロッパでの展開も視野に入れ、ドイツにニッティド(株)の直営店がオープンしました。
5本指ソックス」は、男性ワーカーから主婦へ、若い女性からシニアや子供たちへ、さらには海外へと広がっています。

いかがでしたか、ラサンテの5本指ソックス(5本指靴下)の歴史と履き心地の良さの秘密の一部がご理解頂けたでしょうか?
研究開発はまだまだ途中で通過点でしかありません。お客さまにもっと喜んで頂ける製品作りには終わりはありません。

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